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冠動脈バイパス手術

投稿日時:2013-06-30 00:26

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回答者数:2件





狭心症の55歳男性です。カテーテルでステントを3つ入れても狭心症が治りません。冠動脈バイパス手術で治るのでしょうか
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 回答 (2件)
No.2
投稿日時:2013-07-02 18:07
世の中は進歩しているのですね。
バイパス手術が私にも効きそうなので、さっそく調べて相談してみます。
No.1
投稿日時:2013-07-01 16:23
狭心症の治療のなかでカテーテルをもちいたステントは有用なものです。
かつては狭心症があれば何でもステントをという風潮さえありました。
ところが患者さんの状態によってステントが必ずしもベスト治療ではないことが近年明らかにされました。

たとえば糖尿病や慢性腎不全などをお持ちの患者さんでは再狭窄が起こったり新たな病変が発生して長期的な成績が良くないのです。この点冠動脈バイパス手術では安定度が良く、3−4年の生存率でもステントより高いことが示されました。

冠動脈バイパス手術の安定度や成績が良い理由のひとつは、バイパスにつかう内胸動脈が動脈硬化を起こしにくく、血栓も造りにくい構造を持っていることにあります。実際、冠動脈ばぼろぼろの患者さんでも、内胸動脈はつるっとしてきれいな内側の状態を保っています。

カテーテルでステントをいくつも入れて、なお狭窄が起こり、狭心症が再発している患者さんには、冠動脈バイパス手術は大変有利な選択肢になるでしょう。
この冠動脈バイパス手術には患者さんの体に優しいオフポンプバイパス術などもあり、これらの情報は心臓外科手術情報WEB(http://www.masashikomeda.com/web/2009/03/4-d1ec.html)に解説されていますので、参照されるのが良いでしょう。

狭心症が悪化して心筋梗塞になってしまうと危険です。ぜひ主治医と相談して冠動脈バイパス手術を検討されることをお勧めします。
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